安曇野へいわ芸術館 設立支援チャリティーコンサート
お陰さまの成功……どうもありがとうございました!!
各地に大きな被害をもたらした大雨も上がり、今年もまた、夏のおわりに皆で集まることができました。
ところで、その大雨、世間では「ゲリラ豪雨」などという新しい言葉で呼ばれるようで、どうやらこれも地球温暖化の影響だと聞きます。地球の悲鳴も既に緊急事態…… 心配です。
去年につづいて、今年で第二回となる「安曇野なごみ芸術祭」ですが、時おり人に「君のしたいことは何なのか」と聞かれることがあります。たしかに、単純に戦争反対!という平和活動でもないし、かといって皆で集まってただ楽しく騒ごうよ、というものでもない。「平和運動なのか芸術活動なのか」と聞かれ、その両方だと言えば、やっぱり単にそのミックスでもない。
それで私はいつもこう言います……「いろいろと難しく考えることはありません。平和とは考えることではなく感じることなのだから」。
野の花を眺めて美しいと思う心とか、手にすくい夢中で飲みほす山の清水(みず)の旨さとか、黄昏の西陽に聴くセミの音(ね)とか、愉快に歌ったり踊ったりする一時の憩いとか、そんな当たり前のことを、思ったり感じたりすることそのものが平和なんだと思います。争いや、議論の中には決して平和は生まれません。
♪ 演奏者紹介
影武者 さん(シンセニスト)
安曇野の山を背に、自然の中で聴くシンセの音がこんなにも心地よいとは実に驚きでした。
20数年前、「喜多郎」というルンペンみたいな髪の男の演奏により、初めてシンセサイザー音楽の衝撃に触れた時の、その感動が蘇る想いを得ました。
常に誰かの影となり、心を癒す手助けとなれば幸い……と、「影武者」というネーミングの由来を話す彼は、各地の刑務所を慰問するなど、奉仕活動にも積極的に力をそそいでいるらしく、無償の愛の中にこそある真の癒しを教えてくれます。
「置き手紙…あなたへ」「川の流れのように」「シルクロード」など、沢山の素晴らしい演奏を聴かせてくださり、本当にどうもありがとうございました。
香格里拉シャングリラ さん(ギターと歌)
小谷村に住み、自然回帰に根ざした児童教育のボランティアなどをしておられる野俣俊隆さんと、安曇野の人たちにも愛を伝えたい…と、大町から来てくださった矢口祥子さん……お二人のデュオ「香格里拉=シャングリラ」は、何となく60年代のカレッジフォークを思わせるような、しっとりと落ち着いた雰囲気のオリジナル曲をたくさん聴かせてくれました。
取りわけ、報復は平和の手だてにならない!と結論し歌った「ピースフルトゥモローズ 〜けだかき平和の使者たち〜」や、時事への風刺をこめた「何で悲しんだろう」、そして、老いた母への想いをつづった「桜吹雪の中を」などの歌は印象的で、「日本人に生まれてよかったなぁー」と、幸せな気分になれた一時でした。
矢口さんの手話をまじえた「ピースフルハート」や「一つの花」、その他たくさんの素敵な歌を聴かせてくださり、本当にどうもありがとうございました。
牧美花 さん(バイオリニスト)
この日の午前、名古屋での演奏を終えて駆けつけてくれた彼女は、そんな慌ただしさを少しも見せず弓を奏し、そして静かに語りました。「『森とか自然には言葉はないけれど、とても大切なことを教えてくれるよ……』。子供のころ、恩師よりそう教えられた私は、森の中でバイオリンを弾くのが大好きでした。そんな或る日、それを邪魔するセミの音に対抗するように、がむしゃらな激しさでバイオリンを弾いたことがあります。
ところが、そんなふうに頑張れば頑張るほど、セミの音は一層に大きくなっていくのです。そして、ふと気づきました。私が争うように弾くからセミも対抗するのだ…と。
オーケストラと共演するように、こちらがセミに調和させれば良いのでは……。そう思い、気持ちを替えて弾いてみると、いつしかセミは静まりかえり、ただの一匹たりとも鳴くのをやめていました。そんな不思議な体験により、虫にさえ優しい心や争う気持ちは伝わるのだということを教わりました」。
そう語る彼女は、「心」「自然の癒し」「平和」をテーマにした演奏を常に心掛けているのだと微笑みます。
「命の森」「アメージンググレース」「さとうきび畑」など、沢山の優しい曲を聴かせてくださり、本当にどうもありがとうございました。
アイレ さん(ジャンルレス ピアノデュオ)
つい先ごろご結婚されたばかりのお二人(風麻さんと強志さん)と、飛び入りで応援演奏(パーカッション)してくださった、シンちゃんこと池田伸さんの4人によるステージは、時に笑い、時に泣かせるといった異色な演出で盛り上がりました。
空気という意味のスペイン語に由来する「アイレ」の名のとおり、聴衆の雰囲気や場の空気しだいで曲調が変わってしまうという、フレキシブルさがとても心地よい感じです。
例えば、往年のジャズナンバー「サマータイム」をリズミカルに歌っていたはずが、いつのまにか、美空ひばりの「りんご追分」に変わっている……なんていう面白さがたまりません。
そんな風麻さん、実は彼女は隔世被爆の不安を心にかける身の上。それなのに、戦争への見地は寛容です。
「戦争なんて馬鹿げていると言うのは簡単。日本は憲法9条のおかげで戦争放棄を実現できたけど、それが普通に認められない国があるのも現実。例えば、アメリカ人には故郷がない。イギリスから来た先祖、アフリカ、スペイン、アイルランドから来た先祖。たとえ自分のルーツが何所であるかを知っていても、生涯に一度も、その地を踏まずに死んでいく多くの人たちがいる。
もし私たちがそうだとしたら、彼らのように、絶対に争いに巻き込まれずにいられると言いきれるだろうか。
だから、となりにいる独りぼっちの誰かと手をつなぎ、その輪を少しずつ広げていきたいと思う。そうすれば、きっと地球のような円い平和が生まれるはず……」。
ふとステージに駆け上がってきた小犬……それを追ってきた子供。彼女らは、そんなことにさえ煩うことなく、「おいでおいで、一緒に歌おう」と手招きし、優しく笑った。
まさしく、今、この小さなステージの周りが平和と呼ぶものなのだと知る想いがした。
沢山のジャズやシャンソン、民謡や童謡など、心暖まる歌と話をいっぱい聴かせてくださり、本当にどうもありがとうございました。
── 今回もまた、たくさんの拍手と共に真心からの基金協力を賜りました。お預かりいたしました皆様の誠意に心より感謝をし、有効に役立てさせて頂きます。
- 8月31日の基金額
- ¥37,317
- 現在の基金合計額
- ¥366,054
本当に、どうもありがとうございました。
それでは、またお会いできることを楽しみにしております。
安曇野平和芸術館設立準備委員会
残間昭彦
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