ホーム » 安曇野の陽だまりから » キャンパーフェス2019、出会い感動 | スウェーデンログハウス株式会社

キャンパーフェス2019、出会い感動

2019年11月4日(月)13:14
カテゴリ:安曇野の陽だまりから  トラックバック:URL

日曜の午後、近所に住む親しい大工さん、白石さんからの電話が鳴った。
「きっと残間さんは気に入るだろうと思うよ……」と、「キャンパーフェス2019in安曇野」なるイベントに足を運んできた。

我が家のすぐ近く、シャロム・ヒュッテ改め、「イラムカラプテ」の草原である。
〝キャンパー〟とは軽トラを改造したミニ・キャンピングカーのことをいうらしく、「旅するように暮らし、暮らすように旅をする……」という、いわば〝遊牧民〟のようなライフスタイルを持つ人たちのお披露目と交流がこれである。

夕刻もせまり、残念ながら閉会も近いというところであったが、そこそこじっくりと見ることができ、偶然、久しぶりに旧い仲間たちとも会えたのは喜ばしい。

まず私の目を引いたのはログハウス風のこれ。
手作りにしてはあまりに本格的……
と、思えば、オーナーの田畑亮二さんは京都で木工製造をやっているというプロの方。お見それしました
乗っけから、本日指折りの感動作だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

埼玉は本庄市からやってこられた茂木久生さんの見せ所は、何と言ってもお手製のグリルセット。
一冊の本くらいにたたまれたそれを、パタパタと広げればあら不思議……てな具合であり、アイデアと設計から一人で手がけたというから驚く。
聞けば、昔、板金屋さんをやっておられたとのことで、やっぱり素人芸ではないと感心。
茂木さんは木工や園芸にも精通されており、FBも充実していて面白い……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キャンパーではないけれど、この車は素通りできない……。
年式は1964年、先の東京オリンピックの年というから、ほぼ私と同年代の骨董品だ。
ただ、こうしたものなので腰が疲れてかなわない……と、言う伊藤潤さん。
これから川越までお帰りになるというので……、ともかく、くれぐれもお気をつけを……。

東京・小平から来られた若林秀彦さん。
これまた御伽(おとぎ)の国から抜け出してきたようなメルヘンチックなお家……。
壁はグラスファイバーを躯体にラスカットを貼り、それにジョリパットを塗ったものだそう。
そして、屋根はというと防水フェルトを下地にしてスタイロフォームを瓦状に削って貼ったのだと……。
ご職業はうっかり聞かなかったけれど、もしかしたら、テレビ局の〝大道具〟さんでもやっておられたのでは……? と、思ってしまうような仕上がりで、実に感心しきりである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つまりは、可燃物を荷台に積んで走るという概念のキャンパーにとり、やはり欠かせないのが消火器だ。

京都からお越しの〝紅一点〟、河野恵子さん……。女子アナのあの人と同姓同名?ではなく、〝かわの〟さんと読むそうな。
京都女子らしさのアピールというわけでもないのだろうけれど、畳に障子という斬新さが何とも言えず素敵。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イベントも終わり、さぁ帰ろうか……と、歩きだした時、不意に目があいニコリと微笑んだ長髪の青年。
藍染の作務衣にクラシックギターというユニークな出で立ちでフォークソングを歌っていた。
クラシックギターも珍しいが、それを抱えてフォークを唸るとは……と、いささかの興味を得た。
ここ(イラムカラプテ)のスタッフさんかと尋ねれば、さにあらず、シェアハウスの住人であるらしい。元々はペンションとレストランだった(旧)シャロム・ヒュッテの新オーナーは山崎大さんという人で、いろいろと新しいものに挑戦しているらしい。

で、ギター青年の大樹(だいき)くん、おもむろに一曲……。

♪ あの頃は何もなくて
それだって楽しくやったよ
メロディー 泣きながら
ぼくたちは幸せを見つめてたよ

玉置浩二の名曲「メロディー」を披露してくれた。
「彼が昔やっていた〝安全地帯〟っていうバンドはね、文字通り、地球のどこもが安全な場所であれ……、つまり世界平和への願いを込めてネーミングされたんだよ……」と、話せば、彼は自分が選んだ曲のチョイスに悦に入り、はにかむような笑顔を見せた。

大樹くんは以前、奥さんと二人で宮崎に住み農業をやっていたが、何かの縁で安曇野へ流れ着いた。
今は何をして食べているのかと興味本位で聞けば、「何もしていない……」と、ひょうひょうと答えた。
間近とする一つの夢は、キッチンカーを自分で作って街へ出ること……。そのための準備なのかどうか、最近は、どこかでイベントがあれば出かけていき、ピザを焼いて生業の足しとしたり、暇々にまかせた気ままな暮らしをしているらしい。

かつて、ギター1本で世の中を変える……、武器を楽器に持ち替え平和を築くのだと本気で叫んでいた若者たちが大勢いた。

私は、指が短いのを言い訳にして大好きなギターをすて、下手な横好きでは駄目なのだという分別にかられ絵筆をおった。
そんなふうに、一つ一つ夢を諦めながら時を過ごして久しくなってしまったけれど、相変わらず、こうした若者に羨望してやまない。

大樹くん、山崎さん、そして今日出会ったキャンパーたちの明日の夢と放浪に乾盃。〝スコール〟(スウェーデン語で乾盃の意)

歳をかさねただけで人は老いない 理想を失う時 はじめて老いる
歳月は皮膚にシワを増すが 情熱を失う時 精神はしぼむ
人は希望あるかぎり若く 失望と共に老い朽ちる

サムエル・ウルマン「青春の詩」より




「キャンパーフェス2019、出会い感動」へのコメント5件

  1. dai より:

    残間さん、山崎です^^

    お近くでいながらなかなか触れ合うことなく過ごしておりますが、このような機会にお会いできたこと、とてもありがたいご縁と思っています。

    これから、改めてよろしくお願いいたします。

    世界に自由な生き方を定着すべく生まれ出ました。

  2. 残間 昭彦 より:

    どうもありがとうございます。ここにコメントを下さっていたんですね。嬉しいです。
    なかなか暇もないのでしょうけれど、気がむいたら大樹くんも誘って遊びによってください。
    これから、親しくご近所付き合いをお願いします。

  3. 若林 より:

    安曇野ではありがとうございました。
    ブログにも紹介していただき、ありがとうございます!
    とても読みやすくてわかりやすくまとめていただき感謝です)
    (消火器に気づかれるとはさすがです。笑)
    残間さんが来られた時はちょうど解散してみんな帰り始めた頃かと思いますので
    また来年も多分??この安曇野でキャンパーフェスをやると思いますので
    ぜひ、参加していただけるといいなと思います。
    (おそらく来年は100台は超えるのではないかと思います。)

    ホームページもじっくりと拝見させていただきたいと思います。

  4. 茂木 より:

    安曇でのキャンプ モバイルハウスフェスティバルでは貴重なお話とクラウドファンディング等で頑張っておられ、何事にも挑戦している事は素晴らしいです。応援しています。

  5. 残間 昭彦 より:

    若林さん、茂木さん、どうもありがとうございます。
    つい、お返事が遅くなってしまい、大変失礼いたしました。
    コメントは、とても嬉しかったです。
    若林さんのHP、茂木さんのFB、じっくり拝見させていただきました。素晴らしく、充実した内容に関心いたしす。
    よく〝バーチャルフレンド〟なんて言いますけど、リアルフレンドに発展するといいですね。
    またお会いできるのを楽しみにしています。

コメントをつける


Warning: Undefined variable $user_ID in /home/webatf19/sweden-loghouse.com/public_html/wp-content/themes/slh/comments.php on line 51