エッセイ〈平和紀行〉
─忘れてはいけないことを忘れるために─
残間昭彦 著
平和というキーワードが今こんなにも世にあふれているというのに、それを口にした途端、「政治や思想の話なら他でやってくれ!」と言わんばかりに皆が眉をひそめるのはどうしてなんだろうか。
教育とか福祉や環境なんかの話には、みんな耳を傾けるのに、なんか変だと思わないかい。
そもそも、一本の糸でつながっているはずの色んな問題を、立て分けて考える必要すら本当はないのに……。
歌であればわずか3分で、絵であるならきっと一瞬で感動と納得を与えられる。でも本はそうはいかない……。しかし、それでも厄介な言葉を並べ伝えなければいけない想いがある。
拳を振り上げずとも、叫ばずとも、戦うための武器など持たずとも、一つの楽器さえあれば平和は作れるってことを伝えたい。
美しい音楽や絵画を楽しむ心、綺麗な花や空を慈しむ想いこそが平和なんだということを知ってほしい。
※2003年、イラクおよび中東状勢の不安定な時、長崎への旅を終えた著者は、その心象をまじえつつ平和への想いを文字に託した……
本書は著者が四年にわたり綴った所感論考であり、広島・長崎など、平和資料館向けの小冊子や某機関誌で発表された文章を再編纂したものです。
本頁では、その一部を抜粋掲載しています。
尚、 この本の売り上げ金は「安曇野平和芸術館設立準備委員会」へ寄付することを趣旨として製作したものであり、ご希望の方へはお送り差し上げます 。
平和への願いを込めたエッセイ集に音楽CD(小林和彦「蒼の海」「南風の便り」)を付けてお届けします。
問い合わせ:090-3205-9473(残間)
zanma@sweden-loghouse.com
〖 読者コメント 〗
● 私は長崎出身の被爆者二世です。これまで、平和への考察は戦争が生み出す悲劇と向き合うことから始まるものと考えていましたが、本当はそればかりではないのだという事を知りました。
● 平和への深い洞察に感動しました。自らの誕生日に自らの生き方を結びつけ、行動されることに敬意を表します。
● 拳を振り上げるのではなく花を捧げる、といった反戦行動に私も大賛成します。
● 私は長野市に住む小学六年の女子です。そして、私も八月六日生まれです。夏休みに広島へ行って原爆ドームを見てきました。心が痛んで言葉では表せないくらい悲しくて、とても辛かったです。
※目次のうち、青字タイトルの文章が抜粋でお読みいただけます。

目次Contents
プロローグPrologue
第一章「戦争を見つめる」
- 原爆の爪痕 長崎原爆資料館にて
- 広島の黒い空
- 赤と黒だけの世界
- 悲惨な戦争
- 扉は必ず開かれる
- ケネディの遺言
- 共感共苦
- ソクラテスの憂鬱
- 一番になりたい症候群
- 天下の御意見番
- 大地の子
- 何ゆえの犠牲
- 鍬と胸飾と笛
第二章「平和を考える」
第三章「未来(あす)を望む」
- 平和への入口
- 音楽が伝えるもの
- 心のとまりぎ 安曇野平和芸術館の構想
- 泣けることの幸せ
- 無量の感謝
- 心の蘇生
- フラワーチルドレン
- あなたへ花を捧げたい
- 命こそ宝(ヌチドゥタカラ)
- 打ちそこねた終止符
- 炭坑のカナリア
- すれちがう言葉
- 確かな言葉
- 歓喜(よろこび)の歌
「エッセイ〈平和紀行〉」へのコメント1件
私は8月9日生まれです。戦争・平和については色々と敏感になりますが、平和という言葉は人それぞれ意見(想い)があると思います。安曇野平和芸術館を完成させて頂き、自分の心の中の「平和」を感じたく思います。
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