山形村(長野県)の代理店、岑村さんが、趣味のための家として、10㎡ルストヒュースを建てました。
▲ クリックで拡大します
同敷地の隣には、他社製のログ調トレーラーハウス(中古)を設置し、塗装も綺麗に塗り替えてご満悦だったその時……。
3月11日。あの東日本大震災が勃発しました。
こと幸いにして、この安曇野地域での被害は極々小さく、揺れは感じるものの、棚から物が落ちて壊れるというほどの事さえありませんでした。
そんな或る日、岑村さんはカーラジオから聞こえるニュースに耳を疑い、そして憤りました。
▲ ▼ クリックで拡大します
宮城県、某避難場所の体育館でのことです。
その夜、底冷えのする体育館には108人の被災者が居ました。
ところが、用意された毛布は105枚。わずかに3枚の不足です。
それで、役場職員はどうしたか……。
なんと、不公平になってはいけない、という理由で一枚も配らなかったということであり、結果、老いた女性が一人、耐えかね凍死したと報道されたそうです。
「たった3枚足りないくらい、例えば、子供は二人で1枚使うとか、あるいは母親と一緒に包まったて良いじゃないか!」。
岑村さんはカーラジオに向かって怒鳴りました。
そして、その時、決意したのだと言います。
自分の趣味のために作ったこのハウスを、被災者の誰かに無償で使ってもらいたい、と。
それで、ルストヒュースを改造し素敵なキッチンスペースにし、トレーラーハウスの中にはユニットバスを入れて住めるようにしました。
「がんばらんばニッポン!」
一日も早い復興と皆様の幸いをお祈りいたします。