ちびりちびりと安酒をやりながら、宵(よい)の暇(いとま)を机に向かっている。 その仕事は一行に進まぬのに、どういうわけだか、備前の盃は干しては満たすを繰り返す。 「おい君、それで良いのか」と、私が私に尋ね、「これで良いのさ」と、私が私に答える。
濁り酒の 封印ときて 闇ながむ 堕落す吾の 使命《さだめ》ありしや
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